Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

鹿児島マラソンと結婚式(後)(2019/03/07) 

日高先生、そして迫田先生、ご結婚、おめでとうございます。心より祝福致します。両先生が現在、南風病院で初期研修医として研鑽をつまれておられますので、私が南風病院を代表しまして祝辞を述べることになりました。
         お二人とも医師としてはスタートラインに着いたばかりですが、かねての真面目な研修態度を見ておりますと、きっとスキルとスプリットの両方を兼ね備えた理想的な医師として大成されるのではないかと期待しております。山あり谷ありの長い長い道のりかと思いますが、患者さんにいつも寄り添える医師になってほしいと思います。
         最近読んで印象に残った「人生の道しるべをくれた医師」という随筆がありましたので紹介したいと思います。
この随筆は仙台市にお住いの50代の女性の書かれたもので、お父さんが脳梗塞で倒れて、集中治療室に運ばれたそうです。しばらくして先生が「お父さんは相撲が好きのようですね」と言われたという。「どうして知っているのだろうか」と思ったら、お父さんが意識も朦朧とした中で、相撲のことをずっと口にされていたということです。
         「父は治るでしょうか」と先生に訊ねた所、その医師は「あたたかや 同じ話を聴きに行く」という歌を紹介しながら、「お年寄りの同じ話をあたたかやと聞く。今まであなたを大切に育ててくれたお父さんですから、これからはあなたが見守ってあげるといいですね」と言われたという。
         そして「年を取ると、同じ話を繰り返すことが多いです。どんな状態のお父さんでも、あなたのお父さんであることにかわりはないのですから、何かおかしなことを言っているなどとは思わずに、これもお父さんの一面なのだと受けとめてあげてくださいね」と言われたという。
         いい話だと思いました。お二人には「あたたかや」と思ってくれる医師になってほしいと思います。
         今日はたまたま鹿児島マラソン、東京マラソンの日です。結婚生活もマラソンのようなもので、楽しい事、きつい事、まさに山あり谷ありです。お互いが理解し合いながら、長い楽しいお付き合いをしてほしいと思います。
 お二人の幸せな前途を願って、祝辞と致します。
         それにしても結婚式のスタイルも変わったものである。
        私の頃は型苦しい仲人の挨拶や祝辞も多く、ちょっと辟易することが多かった。当時は家と家の結婚式だったのである。現在の結婚式は仲人もいなくて、司会者が経歴を述べるだけで済んでしまう。この日の結婚式のように挨拶も簡単で、ご両人の友人代表だけで済んでしまう。
        今BSで放映中(再放送)の「べっぴんさん」では、一人娘の坂東さくらが村田家の一人息子と結婚することになった。当初は坂東家を継いでいくために婿取りを考えて反対していたが、「双方が幸せでいい家庭をつくっていけばそれでいいではないか」と思い直して嫁に出すことにした。最近は一人っ子も多いので、このような状況は多々あると思うが、今後は家を継ぐという概念はなくなってしまうだろう。
         外に出ると大粒の雨である。いつもはシャトルバスで帰るのだが、傘を持参していなくて中原別荘から帰るには濡れそうなのでやむなくタクシーに乗った。