塩沼亮潤さん(後)(2015/04/14)
それでは角幡さんとの「対談」と、著書の「小僧のこころ」のなかで印象に残っている部分について触れてみたい。昭和43年(1968年)のお生まれだから47歳ということになる。その落ち着き払った所作からは、とてもその年には見えない大人の風格がある。
まず対談では角幡さんが「死を意識することはありますか」という質問に「意識することも怖いと思うことはなくなりました。生きれるときには精一杯生きようという思いです。死というのは命のリレーだと思います。いのちは次の世代にバトンでわたされていきます。個々の大木も朽ちて還ります。そしてそこからまた新芽が出て、新しい木になります。すべての生き物が同じ輪廻を繰り返しています。死は自然なことなのです」と淡々と述べておられる。そして「だから自分の力を存分に発揮してこの世を終わりたい、生きることに情熱を傾けたいと思います」と結んだ。まことにあっぱれな言葉だと感心する。
また著書の中で、仕事を成すには「何のために」ということをはっきりさせておくことの重要性について述べている。
目的が明確であると、どんな辛さも苦しさも乗り越えられる。そして皆さんに喜んでいただくことが自分の喜びになるので決して疲れないし、どんな状況でも常に心豊かでいることができ卑屈になることもない。何かを成す前には、高い高い目標を定めなくてはならないのもこうした理由からであると述べておられる。
この稿を読みながら、あの「レンガ積みの話」を思い出した。
旅人がある町を歩いていたとき、3人の職人に出会います。
それぞれに、「何をしているの」と聞いたときの答えです。
1)「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだよ」
2)「レンガを積んで、壁を作っているんだよ」
3)「レンガで壁を作って、学校を建てて子供たちを喜ばせる仕事をしているんだよ」
言うまでもなく3)
の答えが好ましいわけで、人間は仕事をするときには「何のために仕事をしているのか」という明確な目標を持つことの大切さを教えている。
著書の中で、特に印象に残った言葉は次のようなものである。
1) 山で修行した人だけしか悟れないというものではない。それぞれの生活の中で、それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、耳を澄ませたとき、いろいろなことが悟れる。
2) 心を込めて生きるから心が変わり、心を込めて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行うからみんなが感動してくださる。
そして最後に、「人間が生きていくうえで一番大事なもの」として次の二つを挙げておられた。
「足ることを知ること」と「人を思いやること」である。足ることを知るとは与えられた環境をあり難く受け入れることであり、人を思いやるとは感謝の気持ちだと述べている。
まず対談では角幡さんが「死を意識することはありますか」という質問に「意識することも怖いと思うことはなくなりました。生きれるときには精一杯生きようという思いです。死というのは命のリレーだと思います。いのちは次の世代にバトンでわたされていきます。個々の大木も朽ちて還ります。そしてそこからまた新芽が出て、新しい木になります。すべての生き物が同じ輪廻を繰り返しています。死は自然なことなのです」と淡々と述べておられる。そして「だから自分の力を存分に発揮してこの世を終わりたい、生きることに情熱を傾けたいと思います」と結んだ。まことにあっぱれな言葉だと感心する。
また著書の中で、仕事を成すには「何のために」ということをはっきりさせておくことの重要性について述べている。
目的が明確であると、どんな辛さも苦しさも乗り越えられる。そして皆さんに喜んでいただくことが自分の喜びになるので決して疲れないし、どんな状況でも常に心豊かでいることができ卑屈になることもない。何かを成す前には、高い高い目標を定めなくてはならないのもこうした理由からであると述べておられる。
この稿を読みながら、あの「レンガ積みの話」を思い出した。
旅人がある町を歩いていたとき、3人の職人に出会います。
それぞれに、「何をしているの」と聞いたときの答えです。
1)「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだよ」
2)「レンガを積んで、壁を作っているんだよ」
3)「レンガで壁を作って、学校を建てて子供たちを喜ばせる仕事をしているんだよ」
言うまでもなく3)
の答えが好ましいわけで、人間は仕事をするときには「何のために仕事をしているのか」という明確な目標を持つことの大切さを教えている。
著書の中で、特に印象に残った言葉は次のようなものである。
1) 山で修行した人だけしか悟れないというものではない。それぞれの生活の中で、それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、耳を澄ませたとき、いろいろなことが悟れる。
2) 心を込めて生きるから心が変わり、心を込めて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行うからみんなが感動してくださる。
そして最後に、「人間が生きていくうえで一番大事なもの」として次の二つを挙げておられた。
「足ることを知ること」と「人を思いやること」である。足ることを知るとは与えられた環境をあり難く受け入れることであり、人を思いやるとは感謝の気持ちだと述べている。
