Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

今年の桜島納涼船紀行(前)(2015/07/27) 

私にとっては南風病院で働くようになって3度目の桜島納涼船である。
 このイベントは、毎年子どもたちが夏休みに入ったこの時期に合わせて行われてきたようである。今年は7月23日となったが、梅雨明け後も長雨が続き、また台風12号の影響も心配され、予報も数日前までは完璧な雨マークが踊っていた。ところが当日は、快晴の絶好の納涼船日和となった。開会の挨拶で富村委員長が、「晴れ男、晴れ女がたくさんおられるようで・・・」は、まさに実感である。実は私も晴れ男の一人のようで、この2年余り、毎月の「院内巡視」を第3木曜日に設定してきているが、その時間帯に雨に見舞われたことは一度もない。先月など、朝は雨だったのに巡視時間の昼の2時間ほど雨が上がって、そして夕方にはまたどしゃ降りといったような念の入れようだった。
 さて今年は整形外科部長の富村奈津子先生を実行委員長として、それぞれの役割分担が決められ準備が行われてきた。スタッフは背中に南風病院のロゴマークなど織り込んだそろいの緑のTシャツを着て、忙しそうに立ち働いている。いつも感心することだが、さまざまな行事の時にも南風病院のスタッフは、「大ファミリー」としてまとまる力を持っている。仕事も遊びも一生懸命に取り組んでくれる。日常の仕事を普段通りこなしながら、このようなイベントの準備を行うことは大変なことだと思う。事前に近藤課長から渡されたタイムスケジュールと、それぞれの部署に配置されたスタッフの割り振りを見ただけでも、いかに緻密に周到な計画のもとに行われているかがよく理解できる。
 当日は桜島桟橋で18時30分から受付を開始して、19時から乗船、19時30分に出航する予定になっていた。私はいったん自宅に帰ったのち、万歩計の歩数を稼ぐチャンスとばかり、30分ほど歩いて桟橋へと向かった。最近活動がやや収まっている桜島であるが、上空の風向きは南であり、たとえ爆発しても降灰の心配もなさそうである。
 桟橋に到着すると、職員やその家族が思い思いの服装で集まっている。病院でいつも見つけている制服と違って、特に女性は大きく変身して見える。浴衣姿の男女も多く、若い女性の浴衣姿は格別に華やかに映る。総勢600人を超える集団が、桟橋2階の壁の一方に整然と並んでいる様も壮観である。弁当などの配布の関係もあり各部門、部署ごとにまとまっている。これほどの人数になると乗船だけでも30分近くかかるようである。
 全ての人の乗船が終わって19時30分から簡単な開会式が行われた。貞方理事長がいつものように人を和ませてくれる普段着の挨拶に続いて、私が乾杯の音頭をとらせてもらった。この催しには職員の家族も大勢参加されていて、理事長には毎年連れてこられる子供たちが成長していく姿を見ていくのも楽しみの一つだという。最初のころ参加した幼稚園児は、既に大学生になっているわけである。
 今年の船は第18桜島丸(プリンセスマリン号)で、いつもより大きくて見栄えもいい。1階の車を乗船させる広いスペースに、今夜は赤いカーペットと畳が敷きこまれている。それを取り囲むように、南風のスタッフによるポップコーン機、かき氷機、生ビールのサーバーなども準備されている。2階と3階のフロアが、いつもと同じように客室として使われた。