Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

東館の建設(2015/10/19) 

多くの職員は東館建設にかかわる起工式、上棟式、竣工式に出席されていないと思うので、その概要を報告したい。
2014年10月2日に地鎮祭・起工式を行い、南風病院開設60周年記念事業の一つとしての東館の建設は始まった。
 工事は6月の長雨(一月で晴れた日は4日間だけだったという)の影響もあり、工期が多少遅れたものの、建設現場の頑張りで事故もなくほぼ順調に完了できた。
 着工から約一年を経過した2015年10月15日、建物の入り口で、南洲神社の宮司さんをお呼びして定礎の儀と、引き続いて4階の多喜ホールで竣工祭が厳かに執り行われた。不思議なことに、起工式、上棟式、そして今回の儀式と、この儀式の日だけはいい天気に恵まれた。特に6月12日の上棟式など、前日は大雨警報が発令され、新幹線も新水俣駅でしばらく待機を余儀なくされほどだったが、当日はうって変わっての好天で、翌日からはまた雨となった。
さて定礎の儀は15時から始まった。私にとっては初めての経験であったが、貞方理事長による「定礎の辞奉読」、肥後課長の「定礎収納箱封印の儀」、宮司による「清祓の儀」、私は「定礎銘板鎮定の儀」という役割で、定礎箱を受け取り、所定の位置に鎮座することである。ちなみに定礎箱には当日の新聞3紙、平成27年度通貨、南洲神社のお札、図面、南風だより、南風病院の60周年記念年表、南風病院の組織図などが収納されたが、タイムカプセルのようなものかと思う。何十年か後に南風病院で働いている人たちにより、開箱されることがあるのだろうか。
 その後、江藤事務長の「斎鏝(いみごて)の儀」、鹿島建設工事事務所長の吉野さんの「礎石据付の儀」、昭和設計社長の「水平の検知」、鹿島建設九州支店長による「垂直の検知」と続いた。水平の検知では「水平よし」と声をかけたので、垂直の検知では当然「垂直よし」という掛け声かと思ったら、「水平よし」という発声だった。私は最前列に座っていたが、「あら、間違ったのかな」と思っていたら、すぐ小さな声で「垂直よし」と言い直された。厳粛な儀式でのこのような「小さな間違い」は愛嬌で、好ましいことである。最後に貞方理事長が「斎槌の儀」という、定礎石板の5ヶ所を順番に木槌でたたいて終了した。
 引き続いて宮司を先頭にして、4階の多喜ホールに移動して竣工祭(式)となった。
式次第は修祓(しゅばつ)、降神(こうじん)、献饌(けんせん)、祝詞奏上(のりとそうじょう)、玉串奉奠(たまぐしほうてん)、撤饌(てっせん)、昇神と型通りの神事で、この儀も無事終わった。降神と昇神で、宮司さんがサイレンの音のように「オー」と叫ぶのは異様で、ちょっと「オー」と思った。
 その後、内覧会となった。
建物は5階建で、1階が薬剤部とリハ室、2階が化学療法室、3階が将来的にダビンチを導入予定の手術室、4階が多喜ホール(講義室)、5階がカンファレンス室と当直室となっている。
祝賀会で鹿島建設の宮谷さんがスライドを用いて工事の概要を説明された。建築場所が狭くて段差があり、難工事だった様子がよく伺われた。それぞれの工事部署の多くのスペシャリストを紹介されたが、まさにチームワークと規律ある仕事現場が肝心で、医療現場と全く同じであると思うことだった。