風の会ザビエル文化の集い(4)(2017/11/08)
次に(てくてくでのみゆきについて)では、岩崎さんに話してもらったが、次第に時間が押して、十分に時間をとることができなかった。私が事前に考えていたのは次のようなことだった。
美由紀の葬儀にはいろんな人から高山での葬儀の模様に参列されたと聞いております。そこには私の知らない美由紀がいたことを知ることができました。
みゆきさんがリーダーとして運営していた「ぶどうの木」には50人を超えるヘルパーさんが働いていると聞いてびっくりしました。その人たちを束ねていく苦労はいかほどかと想像できます。みゆきさんはリーダーとして「言わなければならないところでは厳しく指摘していた」ということです。「どうしてできないのですか」と詰問することもあり、離反しそうなスタッフもいたそうですが、火葬場で骨拾いをしてくれた人たちの中には美由紀に怒られた人もたくさんいたということです。また岩崎さんは「がんの告知を受けたのちも気丈にふるまっていました。あんなに薬嫌いだったのに、我慢して飲んでいました。でも本当は不安で、誰もいない所で涙を流した夜も多かったのではないかと思います」と語っていました。
最後の筋ジス患者の心模様に移ります。
(この部分は私が最初に用意していた部分)・・・人はかねての、それも小さい頃からの環境と学習、そして日ごろの「心の鍛錬」で強くなるものです。私が関わりを持った筋ジス患者の多くは、小さい頃から病気とうまく「折り合い」をつけて、ちょっとやそっとでは惑わされない強い心を育んでいました。
身体の機能は衰えても、気持ちの安定した幸福感の高い患者が多かったようにおもいます。無理をしない、何事も自然に任せる「無為自然」の人生観を持ち、できなくなるのを嘆くのではなく、できなくなるのは自然なこととして受け止めて、できることを楽しむことで喪失の中で自分らしさを失わずに生きていく生き方は、権藤恭之さんの提唱する「老年的超越」に相通ずるものがあるように思える。また川涯先生は筋ジス患者の「達観」と表現していました・・・
「岩崎さんはどのような心持で過ごされてきましたか」という私の質問に、「仲間たちの生き方を見ながら、真剣に生きることだと思いました。二十歳にも満たない多くの少年たちが、あの世に逝ってしまいましたが、みんな生きることにも、さまざまな活動にも真剣に取り組んでいたように思います」。
私は岩崎さんの語ることを聞きながら、「エルネスト」(ゲバラの部下としてボリビア革命に参加して、25歳で亡くなったフレディ前村という日系二世)という映画のことを思い出していた。このエルネストとはゲバラが前村に付けてくれた名前で、「目的を持った真剣」という意味だそうである。
美由紀の葬儀にはいろんな人から高山での葬儀の模様に参列されたと聞いております。そこには私の知らない美由紀がいたことを知ることができました。
みゆきさんがリーダーとして運営していた「ぶどうの木」には50人を超えるヘルパーさんが働いていると聞いてびっくりしました。その人たちを束ねていく苦労はいかほどかと想像できます。みゆきさんはリーダーとして「言わなければならないところでは厳しく指摘していた」ということです。「どうしてできないのですか」と詰問することもあり、離反しそうなスタッフもいたそうですが、火葬場で骨拾いをしてくれた人たちの中には美由紀に怒られた人もたくさんいたということです。また岩崎さんは「がんの告知を受けたのちも気丈にふるまっていました。あんなに薬嫌いだったのに、我慢して飲んでいました。でも本当は不安で、誰もいない所で涙を流した夜も多かったのではないかと思います」と語っていました。
最後の筋ジス患者の心模様に移ります。
(この部分は私が最初に用意していた部分)・・・人はかねての、それも小さい頃からの環境と学習、そして日ごろの「心の鍛錬」で強くなるものです。私が関わりを持った筋ジス患者の多くは、小さい頃から病気とうまく「折り合い」をつけて、ちょっとやそっとでは惑わされない強い心を育んでいました。
身体の機能は衰えても、気持ちの安定した幸福感の高い患者が多かったようにおもいます。無理をしない、何事も自然に任せる「無為自然」の人生観を持ち、できなくなるのを嘆くのではなく、できなくなるのは自然なこととして受け止めて、できることを楽しむことで喪失の中で自分らしさを失わずに生きていく生き方は、権藤恭之さんの提唱する「老年的超越」に相通ずるものがあるように思える。また川涯先生は筋ジス患者の「達観」と表現していました・・・
「岩崎さんはどのような心持で過ごされてきましたか」という私の質問に、「仲間たちの生き方を見ながら、真剣に生きることだと思いました。二十歳にも満たない多くの少年たちが、あの世に逝ってしまいましたが、みんな生きることにも、さまざまな活動にも真剣に取り組んでいたように思います」。
私は岩崎さんの語ることを聞きながら、「エルネスト」(ゲバラの部下としてボリビア革命に参加して、25歳で亡くなったフレディ前村という日系二世)という映画のことを思い出していた。このエルネストとはゲバラが前村に付けてくれた名前で、「目的を持った真剣」という意味だそうである。
