Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

人の繋がり(2018/03/23) 

フロントサービスの武さんから「昔、先生にお世話になったという方が来られていますが、どうしましょうか」という院内電話をもらった。ちょうどPETの結果説明の時間の時間と合致したのでフロントに立ち寄ると、60歳がらみの女性が待っておられた。
 「私の母が、先生に南九州病院でお世話になったそうです」と言われて、一枚の封筒を渡された。一読すると、次のようなことが書かれていた。
 孫が入院のためそちらにお世話になるご縁で、先生にお便りを書きたくてすみません。私は昭和52年か、53年頃に、自然気胸のために近くの医師の紹介で南九州病院にお世話になりました。私にとって主人を亡くしていたころで、先生が優しく接してくださったことが今でも忘れられません。孫の入院でお会いできると思っていましたら、風邪で行けなくなりました。お礼を申し上げるつもりでしたが、紙上でお許しください。孫のこともよろしくお願い致します。孫は二人の子どもを娘に預けて入院していますので、娘が毎日連れて会いに行きます。・・・私も92歳に昨日なりました。・・・「すいもあまいも」をよく読んで楽しんでおります。
 「自然気胸」などの文面からすると、どうも私の兄と間違ったらしい。よく間違われて、得する場合と損する場合があるが、今回は得したようである。これはおそらく兄も同様であろうが。不思議に、弟と間違われることは少ない。
 先日は旧二内科の壮行会・歓送迎会の時、同じテーブルの隣の先生から「医師会病院で先生の息子さんと一緒でした」と言われた。これも私の息子と兄の息子との間違いのようである。
 そこで早速次のような返事をした。
 南風病院の院長の福永と申します。昨日、娘さんからお話を伺い、ご丁寧なお手紙を拝見させていただきました。私が南九州病院で働き始めましたのは昭和59年ですので、諏訪下さんが気胸でお世話になったのは私の兄かと思います。私は神経内科が専門で、兄は呼吸器内科ですし。兄は現在も重富で元気に暮らしながら、時々鹿児島市内の高岡病院で患者さんの診察もしています。ちなみに「すいもあまいも」を担当していますのは、私です。
 でも諏訪下さんも92歳というお年を感じさせないお手紙ですね。お元気で何よりです。人は実年齢で生きている訳ではありません。見た目年齢が大切です。いつまでもお元気で生活を楽しまれて下さい。お子様方、お孫さん、そして曾孫さんに囲まれてお幸せな生活と推察できます。お孫さんの術後の経過もよさそうで、安心しました。   3月2日
 医者を45年もしていると、狭い鹿児島の世界、いろんなつながりが出てくる。余計なお節介や深入りは避けてきたが、「人間の繋がり」にはどういう訳か興味があり、外来では時間があれば四方山話を楽しむこともある。特に健診では、昭和22,23年生まれを見つけると、「どこん中学校じゃったな」と問いかえることもある。不思議なことに、どこかでつながっていく。勿論、顔つきや表情で「君子危うきに近寄らず」と思った時には事務的に済ませていく。年の効か、当たり外れは少ない。