Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

健診模様(32) 銀行の近くにラーメン店を出したい。(2018/08/21) 

今日も40代から50代前半のバンカ-の肥満デイである。標準体重から10キロ以上オーバーしている人が多い。このような人の場合、多くは脂肪肝で膠質反応やコリンエステラーゼ値が若干高く、尿酸値が高値、中性脂肪や悪玉コレステロールが高いという共通のパターンである。そして頸動脈エコーでは、プラークが2ミリを超えている場合が多い。
   データを片目で見ながら、「ラーメンよく食べるでしょう」と聞いてみる。真面目な顔で「普通だと思います」と言うので、「あなたの場合、普通とはどのくらいですか」と畳み掛けると「まあ、週末に食べることが多いので、一週間に1回か2回という所でしょうか」と言われる。「というと、月に4回から8回になるわけだから、ちょっと多いんじゃないですか」と言うと、しぶしぶ「そうですかねえ」ということになる。このような人に限って、焼き肉も好きな人が多い。私がよく通っていた「福まん」ラーメンが西本願寺の横の通りから銀行の傍に店を移して、前より繁盛しているということだった。
   40代前半の男性、173センチで73キロと標準体重を5,6キロオーバーしている。私は健診者を内科診察する前に、まず血液データを一読している。するとこの男性、肝機能が少し悪いのは脂肪肝に依るものと推察できるが、なんと言っても目立つのが中性脂肪が1330 mg/dlと抜きんでて高値であることである(なお基準値は(50~149mg/dl)である)。開口一番、「昨夜は肉をたくさん食べたでしょう」と問いかけると、「どうしてわかるんですか・・・天文館の牛角でお客さんと焼き肉を食べました」と言う。「普通、明日が健診日だと思うと、いい点数を取ろうと思って食べるものを控えるんですがね」と畳みかねる。「断れないお客さんだったもんですから」と声が小さくなる。「最後にラーメンも食べたでしょう」と問いかけると、「はい天文館公園の・・・」と言うので「小金太でしょう」と言うと「なんでそんなにわかるんですか」と言うので、「この中性脂肪の値が物語っています」。