Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

すいもあまいも(2019/04/30) 

(相談者)健康診断の結果 余計にストレス
先日、健康診断の結果が出ました。以前から少し気になる項目があったため、日頃から食事に気を付けてきたのですが、やはりその数値が悪化して再検査が必要になりました。大好きな甘い物も食べられなくなるのではと、ストレスでよけいに健康を害してしまいそうです。
 職場の決まりで、定期的な健康診断を受けないといけないことは分かっているのですが、数値によって踊らされるのは理不尽な気がします。(50代女性)
(回答)健康は快楽習慣との闘い
この時期どこの家庭や職場でも、健康診断の結果が話題となることでしょう。私自身、健診で指導や相談にあたる時は、体重や肝機能、コレステロール、血糖などの数値や推移を見比べます。
 日常の健康を考える時に最も大切なことは、適切な運動と食生活により標準体重に近づける努力です。「生活習慣病は自己責任と言えるのか」など難しい議論もありますが、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病は快楽(欲望)習慣との闘いといえます。まさに「分かっちゃいるけどやめられない」という植木等の世界です。
要は「変えようと決意するかどうか」にかかります。おいしいものを好きなだけ食べたい、休日は寝転んでテレビ見ながらごろごろしたい、酒やタバコほど人生を楽しくさせるものはない、などいずれも変えたくない生活習慣だからです。
 もちろん相談者のように、きちんとした体重管理で食生活に気を配っていても、検査結果(特に悪玉コレステロールなど)は思わしくないこともあります。体質的な要素もありますし、直近の食事の内容でも変わってきます。また正常値はなく、あくまで基準値ですので、極端にオーバーしていなければ落胆することもありません。
 健康長寿を願うならば、若いうちから「こまめな運動とおいしいものもほどほどに」を心がけることです。