鹿児島いのちの電話(2015/10/20)
2015年10月16日から18日の3日間、「社会福祉法人鹿児島いのちの電話」主催で、「第33回いのちの電話相談員全国研修会」がかごしま県民交流センターで開催された。この法人の理事長が当院顧問の鹿島先生であることもあって、分科会の講師を仰せつかった。ところで「鹿児島いのちの電話」のホームページには、「いのちの電話」について次のような説明がなされている。
現代の社会の中では、さまざまな悩みや不安、危機に直面しながら身近に相談できる相手がなくて絶望したり、生きる力を失いかけているような人々が少なくありません。
「いのちの電話」は、そういう孤独のなかにある人々に、所定の訓練を受け、専門家による実習指導などを受けたボランティア相談員が、電話を通じて話し相手となり、ともに考え、その人が再び勇気をもって生きていけるように支援することを目的とする、ボランティア活動です。
1953年、イギリスの1人の少女の自殺をきっかけに始まったこの運動は、ヨーロッパはもとより、シンガポール、フィリピン、韓国、中国などのアジア諸国、オーストラリア、カナダ、アメリカそしてロシアなどの東ヨーロッパ諸国へと広がり、現在、世界で40ヶ国以上、日本では外国語用の電話など50以上の「いのちの電話」が活動を続けています。
不安と孤独の中で心が沈むとき、望みが断たれ途方にくれているとき、生きる希望を失いそうになったとき、どうぞ電話してください。生きていく希望と意欲を取り戻せるよう、 一緒に考えましょう。「いのちの電話」は心のダイヤルです。
私は大会初日の分科会で、「難病医療から感じたこと」というタイトルで、2時間ほど講師を務めることになった。なお分科会は5つに分けられており、500人近くの参加者がそれぞれの分科会に参加された。ちなみに私以外の分科会は、第二が長倉伯博先生の「温もりとほほ笑みの中で」、第三が高森信子先生の「精神疾患のある方への対応」、第四が原口泉先生の「鹿児島の歴史とロマン」、第五が東川隆太郎先生の「鹿児島の魅力を訪ねて」である。 そして翌日の17日、基調講演として神田橋條治先生による「聴く、かたる技術」というものだった。神田橋先生は精神分析、精神療法のカリスマで、診察時の陪席のために東京などから訪れる人が後を絶たないと言われている。私は個人的には面識はなかったが、ぜひこの機会に講演を聴きたいと思って開演前の30分近く前に会場の県民ホールに着席していた。
先生は演壇から離れて(演壇を前にして話すのは好きでないという、この点は私も同じ)、ハンドマイクで聴衆に語りかけるというような講演のやり方で、75分近く話された。内容は「心の電話相談員」の方々への日常の実務的なノウハウまで突っ込んだようなものになっていた。今回の大会のテーマである、「今ここに」あなたと共に生きる・・・に沿ったような講演で、さすがだなと思った。かねがねの細かい人間観察や深い分析が、至る所で講演にも生かされていた。
内容は、①今ここに、②技術一般、全体と部分、③聴く、④語る、音声と発声というものである。印象に残った部分を箇条書きに記すことにする。
・私たちは時間と空間を共有している「今ここに」が重要で、テレビなどでみる情報とは格段に質的に違う。まさに、一期一会の世界である。
・私は細部(枝葉末節という)をみることが好きで、大きなスローガンの類はいやである。ただ細部に注意が行くと全体が見えなくなる危険もあり、全体をみるセンスも重要である。モナリザの絵も細部だけに注目すると全体の美がわからなくなる。
・「型より入りて型を脱す」という言葉もあるように、まずは基本を習って、自分の型(くせ)を完成させることが重要である。
・語るときには音声が大切で、頭の全ての細胞を使って話すと、包み込むような優しい低い声になる。
現代の社会の中では、さまざまな悩みや不安、危機に直面しながら身近に相談できる相手がなくて絶望したり、生きる力を失いかけているような人々が少なくありません。
「いのちの電話」は、そういう孤独のなかにある人々に、所定の訓練を受け、専門家による実習指導などを受けたボランティア相談員が、電話を通じて話し相手となり、ともに考え、その人が再び勇気をもって生きていけるように支援することを目的とする、ボランティア活動です。
1953年、イギリスの1人の少女の自殺をきっかけに始まったこの運動は、ヨーロッパはもとより、シンガポール、フィリピン、韓国、中国などのアジア諸国、オーストラリア、カナダ、アメリカそしてロシアなどの東ヨーロッパ諸国へと広がり、現在、世界で40ヶ国以上、日本では外国語用の電話など50以上の「いのちの電話」が活動を続けています。
不安と孤独の中で心が沈むとき、望みが断たれ途方にくれているとき、生きる希望を失いそうになったとき、どうぞ電話してください。生きていく希望と意欲を取り戻せるよう、 一緒に考えましょう。「いのちの電話」は心のダイヤルです。
私は大会初日の分科会で、「難病医療から感じたこと」というタイトルで、2時間ほど講師を務めることになった。なお分科会は5つに分けられており、500人近くの参加者がそれぞれの分科会に参加された。ちなみに私以外の分科会は、第二が長倉伯博先生の「温もりとほほ笑みの中で」、第三が高森信子先生の「精神疾患のある方への対応」、第四が原口泉先生の「鹿児島の歴史とロマン」、第五が東川隆太郎先生の「鹿児島の魅力を訪ねて」である。 そして翌日の17日、基調講演として神田橋條治先生による「聴く、かたる技術」というものだった。神田橋先生は精神分析、精神療法のカリスマで、診察時の陪席のために東京などから訪れる人が後を絶たないと言われている。私は個人的には面識はなかったが、ぜひこの機会に講演を聴きたいと思って開演前の30分近く前に会場の県民ホールに着席していた。
先生は演壇から離れて(演壇を前にして話すのは好きでないという、この点は私も同じ)、ハンドマイクで聴衆に語りかけるというような講演のやり方で、75分近く話された。内容は「心の電話相談員」の方々への日常の実務的なノウハウまで突っ込んだようなものになっていた。今回の大会のテーマである、「今ここに」あなたと共に生きる・・・に沿ったような講演で、さすがだなと思った。かねがねの細かい人間観察や深い分析が、至る所で講演にも生かされていた。
内容は、①今ここに、②技術一般、全体と部分、③聴く、④語る、音声と発声というものである。印象に残った部分を箇条書きに記すことにする。
・私たちは時間と空間を共有している「今ここに」が重要で、テレビなどでみる情報とは格段に質的に違う。まさに、一期一会の世界である。
・私は細部(枝葉末節という)をみることが好きで、大きなスローガンの類はいやである。ただ細部に注意が行くと全体が見えなくなる危険もあり、全体をみるセンスも重要である。モナリザの絵も細部だけに注目すると全体の美がわからなくなる。
・「型より入りて型を脱す」という言葉もあるように、まずは基本を習って、自分の型(くせ)を完成させることが重要である。
・語るときには音声が大切で、頭の全ての細胞を使って話すと、包み込むような優しい低い声になる。
