Blog前南風病院院長 福永秀敏先生の雑感

老医師の仕事(4)健康診断(2018/09/26) 

パラマウントヘルスケア総研から「HRI(Healthcare Research Institute)report」なる季報が贈られてきた。私は初めて目にする冊子だが、003ということから考えると発刊して3冊目ということだろうか。
   パラマウントは病院ベッドのメーカーとして有名であるが、鹿児島セイフティネット研究会ではここ数年、ハンズオンセミナーを担当してくれている。また20数年前に南九州病院時代に、当時の本村師長(今頃、どうされているかなあ)がこの会社から看護部門の研究費をもらったことがある。確か府中病院時代の矢野師長(現在、聖マリ看護大学学長)が審査委員のお一人で、「英会話の出来る人がいたら留学もできる研究費なんだけど」と勧めてくれたが適当の人がおらずに、結局研究費に応募したのである。
   さてこの冊子の冒頭には、「人間ドックに関する意識調査」の調査報告が掲載されている。人間ドック受診経験者グループ132人と未経験者グループ180人、総計312人に対するアンケート調査の結果である。回答者は男性156人、女性156人と同数である。
   自費で受診したグループと会社の定期健診で受診したグループの132人の回答では、120人(90.9%)が「人間ドッグを受けてよかった」と回答している。「異常なし」と答えた55人のうち、51人が受けてよかったと回答している。このように異常の見つからなかったグループでも受診の満足度は高いのは驚きである。
   人間ドックを受けない理由は第一位は「お金がかかる」、第二位が「時間がかかった、忙しかった」となっている。
   受けたい一位は「基本的な人間ドック」で、調べたい部位や疾病は「がん」が第一位、「脳の病気」、「胃腸」の病気」、「肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓の病気」、「心臓の病気」「婦人科系の病気」「肺の病気」「生活習慣・メタボ」などの順になっている。
   検査費用の希望額は3万円未満が第一位であるが、実際には6割が3万円以上の受診となっている。
   女性の9割がレディースドッグを希望しており、検査する場合、医師や医療スタッフは同性(女性)がいいと答えた人が74.4%であった。
   人間ドックを受けての感想で、「良かったと思える」ことは、思わぬ症状が見つかった、生活アドバイスを貰えた、子宮頸がんが見つかった、健康であることを確認できた、健康に不安があったので「異常なし」で安心した、などである。
   逆に「良かったと思わなかった」こととして、つらかった、採血が痛かったし、心電図などで裸を見られて恥ずかしかった、結果を渡されただけだった、等である。
   この意識調査の結果から、多くの人が健診を高く評価しており、受診後の満足度が高いことがわかった。当院も健診業務を主要な部分として位置づけており、今後とも気持ちよくうけてもらって、そして質の高い健診を目指す必要がある。