世界幸福度ランキング2018(2019/03/26)
幸福度(幸せ感)というものはあくまで主観的なものであり、客観的な指標で評価できるものではないように思う。私が昔働いていた筋ジストロフィーの患者さんなど、傍目には「気の毒」に感じる人は多かったように思うが、患者本人は心の健康な、案外幸福感の高い患者が多かったように感じていた。「肯定的諦め」というか、達観している患者さんも多かった。
国連の調査による「世界幸福度ランキング2018」なるものが発表されている。なんと日本はまさかの54位だったことで注目を浴びている。常に戦争の脅威におびえるイスラエル、厳しい宗教的戒律で自由度の低いサウジアラビア、麻薬のはびこるコロンビア」、独裁政権のウズベキスタンなどの国々が日本より遙かに上位に位置している。
その調査方法であるが、各国で毎年1000人程度に「今の幸せは10点満点中何点か?」を電話やインタビューで聞くものである。そして国ごとの過去3年の平均値を算出し、人口当たりのGDPや健康寿命の数値、自由度、汚職の頻度、寛大さなどを分析したものが評価対象になっている。調査に携わったことがある世界平和研究所の高橋義明主任研究員によると、「あくまで主観の調査なので文化の違いが影響する」という。
ちなみに第1位はフィンランド、第2位はノルウェー、第3位はデンマーク、第4位はアイスランド、第5位はスイスで、以下10位まではオランダ、カナダ、ニュージーランド、スウェーデン、オーストラリアの順になっている。
高橋氏が指摘するのは、この調査はあくまでも指標で「幸せについて考えるきっかけになってほしい」という。上位5位の国々の国旗は全て十字架が入っているように、キリスト教の影響を受けている国ばかりで、こういう国では特に『幸せは神に祝福され与えられるもの』と考える人が多いという価値観が植え付けられているので、どんな試練も苦しみも益となるんだという前向きな考え方が影響している」と、日本との違いを述べている。
13位のコスタリカは「生まれたからには幸せであるべき」との考えからほとんどの人が「10」と即答。また6位のオランダは「7」「8」と答える人が多く、「不幸せ」に対して前向きに価値を置いて考えていることが背景にあるという。
54位の日本で、多くの人が「今の幸せは10点満点中何点か?」と問われると、おそらく「5」と答えるだろう。アーサー・ホーランド牧師は「日本は無常・儚さを長い歴史の中で染み込ませている民族で、『禍福は糾える縄の如し』という言葉があるように、人生は幸福と不幸が入り混じるものだという概念があるために『5』と回答する人が多いのでは」と指摘する。逆に「日本の『5』には、自分だけが幸せだと周りを寂しくさせてしまうという"気配り"も入っているのでは」とアーサー牧師は述べている。おそらく私も同じような質問を受けたら、「5」と答えるかも知れない。
ただ私の経験で言えることは、米国に留学していたときに日本以外のアジアから留学してきた人の多くは、パーマネントビザを取ることに必至で、できるなら米国で生活したいと考える人が多かったように思う。私も3年が過ぎるころにボスからは「延長してはどうか」と打診されたが、「もう帰りたい」と思っていた。ところが家内の方はアメリカンライフが楽しかったらしく「帰りたくなかった」ということだった。
国連の調査による「世界幸福度ランキング2018」なるものが発表されている。なんと日本はまさかの54位だったことで注目を浴びている。常に戦争の脅威におびえるイスラエル、厳しい宗教的戒律で自由度の低いサウジアラビア、麻薬のはびこるコロンビア」、独裁政権のウズベキスタンなどの国々が日本より遙かに上位に位置している。
その調査方法であるが、各国で毎年1000人程度に「今の幸せは10点満点中何点か?」を電話やインタビューで聞くものである。そして国ごとの過去3年の平均値を算出し、人口当たりのGDPや健康寿命の数値、自由度、汚職の頻度、寛大さなどを分析したものが評価対象になっている。調査に携わったことがある世界平和研究所の高橋義明主任研究員によると、「あくまで主観の調査なので文化の違いが影響する」という。
ちなみに第1位はフィンランド、第2位はノルウェー、第3位はデンマーク、第4位はアイスランド、第5位はスイスで、以下10位まではオランダ、カナダ、ニュージーランド、スウェーデン、オーストラリアの順になっている。
高橋氏が指摘するのは、この調査はあくまでも指標で「幸せについて考えるきっかけになってほしい」という。上位5位の国々の国旗は全て十字架が入っているように、キリスト教の影響を受けている国ばかりで、こういう国では特に『幸せは神に祝福され与えられるもの』と考える人が多いという価値観が植え付けられているので、どんな試練も苦しみも益となるんだという前向きな考え方が影響している」と、日本との違いを述べている。
13位のコスタリカは「生まれたからには幸せであるべき」との考えからほとんどの人が「10」と即答。また6位のオランダは「7」「8」と答える人が多く、「不幸せ」に対して前向きに価値を置いて考えていることが背景にあるという。
54位の日本で、多くの人が「今の幸せは10点満点中何点か?」と問われると、おそらく「5」と答えるだろう。アーサー・ホーランド牧師は「日本は無常・儚さを長い歴史の中で染み込ませている民族で、『禍福は糾える縄の如し』という言葉があるように、人生は幸福と不幸が入り混じるものだという概念があるために『5』と回答する人が多いのでは」と指摘する。逆に「日本の『5』には、自分だけが幸せだと周りを寂しくさせてしまうという"気配り"も入っているのでは」とアーサー牧師は述べている。おそらく私も同じような質問を受けたら、「5」と答えるかも知れない。
ただ私の経験で言えることは、米国に留学していたときに日本以外のアジアから留学してきた人の多くは、パーマネントビザを取ることに必至で、できるなら米国で生活したいと考える人が多かったように思う。私も3年が過ぎるころにボスからは「延長してはどうか」と打診されたが、「もう帰りたい」と思っていた。ところが家内の方はアメリカンライフが楽しかったらしく「帰りたくなかった」ということだった。
